こんにちは。ゆきちです。
先日は、センター試験の国語における「漢文」の点数アップのための勉強法についてお話しました。
【京大生直伝】センター試験国語・漢文で30点から満点になれた勉強法と対策今日は、その続きでセンター試験の「古文」の勉強法についてお話していこうと思います。
古文は漢文よりも厄介であることが多いです。
よって、よりいっそうしっかりと準備が必要となってくる上、覚えることも漢文よりも多いです。
ポイントをしっかり押さえた効率のよい勉強をお教えします^^
CONTENTS
古文を勉強する上で大切なことは?
単刀直入に、そして簡潔に申しましょう。
古文を勉強する上で大切なことは、
- 単語をしっかり覚える
- 文法をしっかり覚える
- とにかく色んな作品を読んで慣れること
以上の3点です。
「なんだよ、漢文の時と一緒じゃねえか」
そう思った方、素晴らしいです。
ちゃんと記事を読んでくださってありがとうございます(笑)
というのも、これは英語や数学、社会にも言えることだからです。
ただ、やり方を知らずに、ただがむしゃらに覚えて、がむしゃらに問題にあたると、大幅に時間がかかる可能性が高いです。
よって、私が3年間の受験生活で「これは有益だった」と思う方法のみお伝えすることで、より効率の良い勉強ができるよう手助けできたらなあ、と思っています。
ですので、根本はこの3本の柱ですが、実際の勉強法はそれぞれ異なりますので、どうぞゆっくり読んでいってくださいね!
古文は単語をまず覚えよう!
古文って漢文とは違い、一応日本語ではあります。(まあ漢文も昔は正式な公的文書でしたが)
とはいえ、現代の日本語とは程遠いですよね(笑)
ということは、漢文や英語同様、単語を覚えるところからのスタートです。
さて、諦めて覚えましょう(笑)
そうすると、「一体何を覚えたらいいんだ」という質問が聞こえてきそうですが・・・
漢文は、そこまで覚える単語はあまり多くありません。
重要な単語を絶対に外すことなく覚えておけば、大丈夫です。
また、センターで出題される物語自体も、さほど長くはありません。
しかし、古文は物語もそれなりにボリュームがあります。
と、いうことは、必然的に出てくる単語が多いということです。
たくさん覚えなければいけませんね。
ただし、「物語に出てくる単語を全て網羅して覚えておかねば・・・!」とまでは気負わなくてもいいですよ。
漢文と同様、おさえるべき単語をしっかりと覚えましょう。
しっかりと覚えるところを覚えておけば、物語でわからない単語が少々出てきても、それなりに推測しながら読んだり、物語の全体像は把握したりすることは十分可能です。
もちろん、多く覚えているに越したことはありませんよ。
ただ、勉強できる時間は限られているので、効率よく勉強したいですもんね。
さて、覚えるべき単語ですが、こちらも漢文同様、教科書に出てきた単語は最低限おさえておきましょう。
基本的に諭吉は、副読本的なものや塾などは利用せず、最低限の出費で最大のパフォーマンスを!というコスパを意識した勉強を行ってきましたので、学校で使用した教材で勉強が完結するということがほとんどです。
が、1つだけおススメできる単語帳があります。
こちらはまた詳しく別の記事でお話いたしますね!お楽しみに^^
文法は教科書副読本で十分!
先ほども申しましたが、「いかに少ない出費で、最大のパフォーマンスができるか」も重視していました。
単語帳は、おススメのものがありますが、文法に関してはわざわざ参考書を買う必要はありません。
学校で教科書と共に、購入するように指定された副読本のようなものはありませんか?
文法について詳しく書いている本を教科書と共に授業で使用している学校も多いのではないでしょうか。
(ゆきちは教科書と共に、必ずこの副読本(文法書)と単語辞典を所持するように指定されており、これだけでもどんだけ荷物重いねん・・・と思いながら、置き勉するようになったとかならなかったとか・・・笑)
そんな感じで当時はあまりありがたさに気付いておりませんでしたが(笑)この副読本は悪くないですよ。
あれで十分です。
一応高校の先生が、「これがいい」とたくさんの参考書の中から思って選んでいる本ですから、信じて大丈夫です(笑)
一からこの本を覚え直すことは結構大変です。漢文よりも
もし今後受験を控えている高校生や中学生は、今の間に授業を通して身につけておくようにしましょう。
「いやいや!もうバリバリ現在受験生だよ!」という方は、今日は詳細な文法事項までは掘り下げませんが、(また別途記事にて話せたらと思います)とにかく「尊敬語・謙譲語・丁寧語」は絶対的です。
それに続く単語の変化形(未然形なのか・已然形なのか)、助動詞の時間軸(過去・現在・未来)と意味(推測・詠嘆・断定など)もぜっっっったい!!!!覚えましょう。
これらは、後に説明する大事な部分にも繋がってきますよ。
実践あるのみ!問題を実際に解いてみよう!
漢文の勉強法のときもお話しましたが、覚えるべきことを覚えたら、もしくは覚えることを覚えるために問題を実際に解くことが大切です。
古文って日本語のはずなのに、すっごくとっつきにくいというか、わけわかんないものですよね。
その苦手感を払拭するためにも日々接する必要があるのです。
その際気を付けるべきことは、
- 時間内に解くこと
- 主語を意識しよう
- 文末に注意しよう
- 物語全体を把握しよう
- 色々なジャンルを読もう
上記4つは必ず意識しながら読みましょう。
時間内に解くこと
時間内に解けないと意味がありません。
特に、センター試験は時間との戦いです。
いかに効率よく正確に、素早く問題を解けるかを問われる試験です。
よって、必ず時間を計りながら解きましょう。
まずは自分がどれくらい時間がかかるかを知ることが大切です。
そこから、どれくらいで実際解かないといけないのか、どれくらいなら早く解けるか(時間短縮できるか)を鑑みて時間計測をしながら解いていきます。
正確に解くことが何よりも大切ですが、時間が足りず解けずに終わった、というのが何よりも悔しいものです。
ですから、必ず普段の学習から時間を意識して解きましょう。
何度も反復して問題にあたれば、だんだん慣れてきて早く解けるようになりますよ。
主語を意識しよう
古文は、いちいち主語を書かないのが主流です。
まあ、現代の物語でも、いちいち「誰誰が~」「誰誰は~」って書いてないですよね。
登場した一番最初は、主語を書いてくれますが、その後はいちいち「〇〇は~」とは書かないのが、情緒ある物語というものなのでしょうか。
よって、必ず読みながら、登場人物は誰がいるのか、その行為・発言は誰が行ったのかを意識するように日頃から心がけましょう。
現代文と違って、そもそもがとっつきにくい文章ですからね。より一層意識しながら読まないとわからなくなるんですよ。
センター試験では、主語を入れ替えた選択肢を作ってくることも多いです。
例えば、正解が「光源氏が〇〇した」という答えだったしたら、選択肢は、
①光源氏が〇〇した
②若紫が〇〇した
③筆者が〇〇と考えた
④従者が〇〇した
などと与えられることがあります。
よって、必ず主語を意識しながら読みましょう。
物語の全体像を把握する上でも、誰がどんな行為をしたのかが大事になってきます。
これが簡単そうで結構厄介です。
逆に、これができれば高得点は容易に成せます。
また、この勉強法はセンター試験だけでなく、筆記試験にも役立ちます。
筆記試験は、主語が抜けていると減点されてしまいます。
かといって、適当に主語を書いて間違えてしまっても減点されてしまいます。
誰がどんなことをしたのか、をちゃんと理解しているかをアピールしなければなりません。
ゆきちは、主語ごとに「〇、△、□、●」などと区別をつけ、誰がその行為をしたか、動詞の横に傍線をひいて、その上に〇や△の記号を付してわかるようにしていました。(誰にもナイショ)
こうすれば、物語を読み終わって全体を見たときも、誰の行為だか一目瞭然です。
是非試してみてください!
文末に注意しよう
実は、文末に注目することで、主語を断定することも可能になります。
なぜなら、文末には、「尊敬語・謙譲語・丁寧語」が表れていることがほとんどだからです。
この文末の表現に着目しながら読むと、主語が誰なのかわかるんです。
もし「~給ふ」や、二重尊敬が使われていると、その物語の中で位が高い人が主語です。
たとえば、光源氏とか、帝とかですね。
丁寧語であれば、作者が主語で、作者の感想だったりします。
謙譲語であれば、尊敬語に対して従事する者などの可能性が高いです。
このように、文末も主語を決める大きなヒントになります。
単語もヒントになります。
ですから、冒頭で、単語をしっかり覚えること、そして「尊敬語・謙譲語・丁寧語」は最低限覚えるようにしましょうと言いました。
ここでやっとつながりましたね!しっかり勉強していきましょう!
物語全体を把握しよう
これも大事な事です。
1つ1つ精読して訳していくことも必要です。
特に2次試験や筆記試験では、文を正確に訳したり、意訳したりすることがあります。
そういうときは、ワークなどの問題集をじっくり一文ずつ訳すという勉強法が効果的です。
しかし、センター試験では、そこまで精密な訳は必要ありません。
なぜなら、選択肢から選べばいいからです。
誰が、どんなことをしたのかがわかれば、「傍線部の訳に適したものを選べ」という問題は答えることが可能です。
センターでもっとも大事なのは、時間内に解くことと、全体像をぼんやりとでもいいので把握するということです。
大体、最後の設問に、「この物語に適するものを選べ」という問題が付されることが多いです。
よって、全体像を把握しながら読むことが大切になってきます。
「木を見て森を見ず」状態にならないように気を付けましょう。
色々なジャンルを読もう
これも結構大切です。
古文は色々なジャンル(形態)があります。
物語調のものもあれば、日記帳のもの、政治や情勢などを綴った文書もあります。
一体どんなものが出題されるかはその時にならないとわかりませんが、どんなジャンルが来ても、怖気づかないようにすることが大切です。
「うわ~このジャンル苦手なんだよな~」
って思うだけでも、やっぱりメンタル的に嫌なもんですし、そういうネガティブな感情は点数にも響きます。
出来る限りあらゆるジャンルに対して苦手意識はなくし、「お!これなら解けるわ!解いたことあるわ!」と思えるように、日頃から選り好みせず色々なジャンルを読んでおくことをおススメします。
うわ、これ苦手だな、と思うジャンルがあったら、今のうちに率先して読み、苦手感を払拭しておきましょう!
余力があれば・・・
余力があれば、有名な物語は読んで内容を知っておくと有利かもしれません。
超絶にポピュラーな物語はなかなか出題されにくいかもしれませんが、出題されないと決まっているわけではありません。
そうすると、あらかた物語の内容を知っている物語が設問として出たら超ラッキーですよね。
と、いうことで色々な物語を是非現代語訳版でもいいので読んでみるというのもいいかもしれませんね。
ただ、これはかなり確率の低いやまはりみたいなもんです。
ですから、あまりあてにはしない方がいいです。
効率も悪いですしね。
あくまで趣味程度に、というか、もし興味があったり余力があれば、読んでおくといいかもね、という話です。
(昔すっごい古文マニアの子が友達にいて、その子は模擬試験でたまたま出た問題が、自分の読んだことのある物語だったらしく、1から訳さずとも内容がわかってラッキーだった、という子がいました。
ただ、あの子は異常なほどの超絶マニアだったからこそ、成し得たことだと思います。)
今日のおさらい
- 単語と文法をしっかり覚えよう
- 物語をしっかり読んで、古文に慣れ親しもう
- 時間を計ってどれくらい解くのに時間が必要か知ろう
- 主語を意識しながら読もう
- 物語の全体像を把握することを意識して読もう
- 色々なジャンルの古文を読もう
何事も「実践」「反復」「継続」が大切です。
何度も、そして毎日継続して接していれば、自然と苦手意識もなくなっていくものです。
その上、自信までつきますよ。
結局、「自信があるかないか」って受験にとってはすっごく重要なのです。
1点、2点、それよりももっと細かい点数で振り分けられる試験ですから、メンタルって非常に影響してくるんです。
苦手だな、と思う教科ほど、毎日欠かさず触れてください。
なかなか億劫で、得意な教科や好きな教科ばかりに手を出してしまいがちですが、苦手科目ほど継続してじっくり腰を据えて取り組んでみてください。
そうすれば、いつか、「なんだか最近わかるようになってきた気がする」という状態を実感できるときが来るでしょう。
コツコツ頑張ってくださいね!